夏の光が降り注ぐ中、心新たに得度を果たされた一人の弟子がいます。
あれから五ヶ月、彼は来週「伝法灌頂入壇」を迎えることとなりました。
この大切な儀式は、真言宗における教えと修行の真髄を受け継ぐための第一歩であり、
真の意味での仏道の始まりとも言えるものです。
彼は、日々多忙な生活を送っています。
歯科医として、多くの患者さんに向き合い、治療を施し、優しさと思いやりを忘れずに仕事に励む毎日。
一方で家庭では、父親として子どもたちとの時間を大切にし、家族を支え続けています。
仕事と家庭、どちらもおろそかにせず、精一杯の努力を重ねるその姿には、心からの尊敬の念を抱かずにはいられません。
それだけでも十分に大変な日々の中、彼は修行の道にも一心に打ち込みました。
勤行や学びの時間、――それらすべてを「今の自分にできること」として真摯に取り組んだのです。
その姿は、決して無理をせず、焦ることなく、一歩一歩確実に進む、仏道そのもののように感じられました。
来週の伝法灌頂入壇は、彼にとって新たなスタートラインとなるでしょう。
この儀式を通じて、仏さまの教えとその心を受け継ぎ、さらに深い修行の道へと歩みを進めていくことになります。
どれほど忙しくても、どれほど難しい道であっても、彼はこれからも真摯な心で一歩ずつ進んでいくことでしょう。
彼がこれまでの五ヶ月間で見せてくれた姿――
それは、日常の中にこそ修行があり、何事にも心を込めて向き合うことが真の修行であるということを教えてくれました。
私たちもまた、その姿に学び、日々の生活において心を整え、真摯に歩みを進めていきたいものです。
彼の努力と真摯な姿勢に、心からの敬意と祝福を送ります。
そして、これから始まる新たな修行の道が、彼にとってさらなる成長と充実した日々となることを願ってやみません。
合掌
聖徳派
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