こんにちは、住職でございます。
12月もいよいよ終わりが近づき、今年の締めくくりを迎えようとしています。
この1か月を振り返ると、お寺では例年以上に多忙な日々を過ごさせていただきました。
特に、葬儀の導師として12月の1か月間で15件のお見送りを務めたことが心に残っています。
それぞれのご家族が抱える悲しみや想いに寄り添いながら、
一つひとつの儀式を丁寧に執り行うことを心がけました。
その中で感じたこと、そしてお知らせしたいことを今回はお伝えしたいと思います。
故人との別れ、家族との時間
葬儀は、亡くなられた方をお見送りする大切な時間です。
どのご家庭でも、それぞれの思い出や感謝の気持ちを胸に、
ご家族が涙を流される姿を拝見するたびに、私自身も胸が熱くなることがあります。
あるご遺族の方は、「住職さんのお経が心に染みました」と涙ながらにお話しくださいました。
その言葉に、私もまた力をいただきました。
導師としてお経を唱える中で、
少しでも心の安らぎを届けられたのなら、それほど嬉しいことはありません。
私たち導師は、葬儀の場で単にお経を唱えるだけではなく、
ご遺族の気持ちに寄り添い、心を込めてお勤めをすることが使命だと感じています。
そのため、一つの葬儀に対して真摯に向き合い、何度も経文を読み直し、心を整えて臨むよう努めています。
導師養成コースについて
このコースは、仏教の教えに触れながら「導師」として
1人前に作法を執り行えるように開かれたものです。
基礎から丁寧に学べる内容となっており、初心者の方も安心してご参加いただけます。
実際に受講された方々からは、
「自分の親族や友人が旅立つ時、自分自身の手で送れる力がついた」
「仏教の教えを通じて、より深く生きることを考える機会になった」といった声をいただいております。
導師養成コースを通じて、お一人でも多くの方が故人をしっかりと送り出し、
家族や友人とともに心を通わせる時間を作るお手伝いができればと思っております。
興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
優しさの連鎖
12月の葬儀を通じて感じたのは、「優しさは連鎖する」ということです。
ご遺族が故人に対して注がれる優しい想いは、その場にいる全ての人に伝わります。
そして、その想いが私にも届き、さらに丁寧にお勤めをしようという気持ちに繋がります。
お経を唱えながら「この瞬間もまた、故人への最後の贈り物なのだ」と
心の中で繰り返すことがあります。
一つひとつの言葉を紡ぎながら、その場にいる全ての方が少しでも心穏やかにお別れを迎えられるよう願っています。
新しい年に向けて
こうして12月を振り返ると、多くのご家族と関わらせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
今年最後の月にこれほど多くのご縁をいただけたことを励みに、来年も一つひとつの法務を心を込めて務めてまいります。
また、導師養成コースを通じて仏教や導師という役割に興味を持つ方が増え、
衆生を救う僧侶を輩出することに尽力していきたいと思います。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
どうか良いお年をお迎えくださいませ。
合掌
ーーーーーーお問い合わせーーーーーーー
【真言宗 聖徳派道場 心和寺】
住所:岡山県倉敷市老松町5-3-62
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