今月3人目の伝法灌頂入壇でした

今月3人目の伝法灌頂入壇でした

春風が柔らかく吹くこの季節に、またひとつ尊いご縁が結ばれました。

昨日、当道場では今月三人目となる伝法灌頂の儀式を厳修いたしました。

入壇されたのは関西にお住まいの、いつも笑顔が絶えない女性です。得度以来、ひたむきに修行を重ねられた姿は、多くの方の励みになるものでした。

「先生、この作法はこれであっていますでしょうか?」
「先生、これはこういう認識で合っていますでしょうか?」

何かにつけて確認し、丁寧に取り組まれるその姿勢に、仏道への真剣な心が溢れておりました。

実は彼女、宅建の資格をお持ちで、不動産の仕事で生計を立てておられます。加行中、偶然にも心惹かれる物件と出会われ、即日で現地を訪れ、即決。

「仏様が導いてくださったのだと思います」――その言葉がとても印象的でした。

仕事を続けながらの修行は決して容易ではありません。それでも毎日、心を込めて読経されていました。試験でもその習熟度は明らかで、お経の声には清らかな誠意が宿っておりました。

庵を開き、人々を導く未来へ

これからは、を開かれ、人生相談を通じて衆生を救ってゆかれるご予定です。

私たち聖徳派として、こうして真の修行者を送り出せることは、何よりの誇りです。

4月は三名の方が伝法灌頂を終え、僧侶として新たな道を歩み始められました。

仏道に一歩踏み出したいあなたへ

「私にできるだろうか」「生活との両立は…」そんな不安を抱く方も多いかもしれません。

けれど、どんな境遇の方にも、仏の道は開かれています

私たち聖徳派は、一人ひとりの歩みに寄り添う姿勢を何より大切にしています。

厳しさの中にも、温もりと慈しみを忘れない道場でありたいと願っております。

どうか安心して、お問い合わせください。

合掌
聖徳派 加行道場 住職