昨日、伝法灌頂でした
昨日、ひとつの灯が静かに──しかし力強く──ともりました。
60代の男性が、聖徳派の伝法灌頂をお受けになり、新たに僧侶としての一歩を踏み出されたのです。
医療現場から仏道へ──祈りの力を信じて
この方は、医療現場で長年働いてこられた方。
人の命と日々向き合いながら、誰かのために、静かに、誠実に歩んでこられた人生だったと感じています。
お会いした時から、どこかひょうひょうとしていて、にこやかで、穏やかな空気をまとった方でした。
飾らず、気負わず──けれど芯には、確かな思いを秘めておられました。
それは、「加持祈祷で人々を癒したい」という願いでした。
修行に表れる人柄と祈りの力
長い時間を病院で過ごし、病と向き合う人々を見てきたからこそ、
「心の支えになる祈り」を、仏の教えを通して届けたいと、そう願っておられたのだと思います。
四度加行の確認をさせていただいた際、
その丁寧な所作と真摯な修行の積み重ねが、すぐに伝わってきました。
修行は決して派手なものではありません。
むしろ静かで、地道で、時に苦しい道のりです。
ですが、それをまっすぐに歩む人の姿は、誰よりも美しいものです。
寄り添う僧侶としての旅立ち
伝法灌頂の儀式のあと、柔らかな表情で深く頭を下げられたその姿に、
私は心の底から「おめでとうございます」と申し上げました。
そして同時に、
「この方は、きっと多くの人の心に寄り添ってくださるだろう」と確信しました。
仏道は、特別な人のものではありません
お仕事をされている方でも、年齢を重ねてからでも、
「心から仏の道を歩みたい」という願いがあれば、どなたでもその扉は開かれています。
もし、あなたがいま、
- この人生を誰かのために使いたい
- 自分を見つめ直したい
- 祈りで人の力になりたい
──そう願っておられるのなら、どうか一度、聖徳派の門を叩いてみてください。
仏の教えは、あたたかな祈りと、静かな光のなかにあります。
それは特別な人のものではありません。
あなたのような人のために、千年も前から灯され続けてきた光です。
焦らなくて大丈夫です。
ゆっくりでいいのです。
私たちと一緒に、歩いていきませんか。
合掌
聖徳派 加行道場 住職
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