定年後に僧侶になる
「人は他者に貢献することで、喜びを得る」と言われます。
長年勤めあげた仕事を退いたあと、「ほっとする」という声と同時に、
どこか心にぽっかりと穴が空いたような感覚を抱かれる方も多いのではないでしょうか。
その「穴」は、自分が社会や人とのつながりから離れてしまったときに、静かにあらわれます。
求められなくなるということは、自分が必要とされていないという寂しさにつながっていくのです。
🧘♂️ 僧侶として生きる
そんな人生の後半に、「僧侶になる」という選択があります。
僧侶とは、決して特別な存在ではなく、人々の心に寄り添い、支える者です。
病や老い、家族の死を目前にした人のそばに静かに寄り添う。
悩みや不安を抱える人に、そっと言葉をかける。
そんな行いを通じて、自分自身が癒されていくことも少なくありません。
与えているようで、じつは自分が受け取っている――
それが仏道に生きるということかもしれません。
🕊 定年後は「終わり」ではなく「始まり」
60歳や65歳で定年を迎えても、まだまだ心も体も元気な方がたくさんおられます。
むしろ、これからが本当の意味での人生の実りの時間と言えるかもしれません。
真言宗聖徳派では、年齢や肩書に関係なく、仏門を志す方を受け入れています。
実際に、定年後に出家を決意され、僧侶として地域に貢献されている方も複数おられます。
最初は在家として学びを始め、やがて得度し、僧侶として人々の人生に寄り添う――。
その道のりは、決して険しくはなく、一歩一歩、仏さまのもとへ向かう歩みにほかなりません。
🌱 第二の人生に「仏道」という道を
人生の最後まで、自分らしく、意味ある日々を生きたい。
誰かの支えとなり、感謝の中で生きたい。
そう願うすべての方に、「仏道」という静かで確かな道があります。
定年後にこそ、心豊かな修行の道が開かれているのです。
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【真言宗 聖徳派道場 心和寺】
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