心和寺(法務)の理念:

  真言宗の教義に沿って現代社会に寄り添うお寺


聖徳派修行道場(弟子教育)の理念:

  真言宗の伝統を重んじ、弟子には師という立場にあぐらをかかず寄り添いサポートをする


 

お釈迦様やお大師様の教え(智慧)を広め、衆生を救済させていただく事が僧侶の役目です。住職となった私は、苦しみ・悩みを抱えて生きる人々の姿を日々目の当たりにしていますが、そういった人々を理解し寄り添える「真の僧侶」は衆生と同じように苦しい思いもされた社会経験者ではないのかと思っております。衆生に寄り添える経験・智慧のある僧侶が一人でも多く増えて欲しいと願いから「弟子教育」に力を入れております。

先ず、社会経験者は多くの方が仕事やご家庭をもっておられます。残念なことに伝統ある寺では仕事を離れなければ修行は出来ません。また、インターネットで宣伝しているような僧侶資格を与える寺では真の修行が行われていません。偽りの僧侶の誕生は負の連鎖です。その現状を踏まえたうえで、在家者が伝統的な修行ができる仕組みは出来ないものかと悩み、私は年月をかけて複数の師から四度加行や作法や行法などの伝授を受けました。
真言宗の伝授方法は口伝を重んじています。その口伝は正統な派や師から受け継がれるものです。口伝の方法を現代に合わせて在家の方が修行できる仕組みをつくりました。

また、他のお寺さんに弟子入りされて途中リタイヤし、聖徳派に入門された方は複数名いらっしゃいます。過剰なほどの上下関係や、ハラスメント等をご経験されたと伺いました。せっかく仏縁があり、仏道への志のある方が、お金と時間を無駄にすることや、不当に扱われ途中リタイヤすることに対して、とても悲しく遺憾に思います。当道場では、真言宗の教えや、師弟関係の伝統は大事に守っていきたいと思いますが、人格を尊重することを大切にしておりますので過剰・不必要な上下関係を築くことは聖徳派ではいたしません。不明点はしっかり解消し、修行に励んで仏様と向き合っていただきたい、そして伝法灌頂(卒業)(資格取得)までサポートが出来れば幸いです。
 当道場では一人でも多く志のある僧侶を世に送り出し、真言宗の伝統が正しく受け継がれ、そうして衆生が救済されることを切に願っております。 合掌

 

好条件の理由

在家から出家して僧侶(教師)になる道は極めて狭き道ですが、なぜこのような好条件で修行ができるのかと申しますと、私の経験に依ります。
在家だった私は、寺の世界のことは全く無知でした。
会社経営をし、日々多忙の中、仏門に入り開山に至るまで「時間的」「経済的」「精神的」といった負担が大きく、大きな壁がありました。
「伝統的な正しい伝授が行える道場であるのか」「道場の理念」「師僧の人間性」などどれ一つ欠けても真の真言宗の僧侶にはなれないのです。
現在に至るまで、紆余曲折あり試行錯誤しながら「遠回り」をしたのです。
在家出身の私だからこそ、在家の皆様に寄り添い、「本格的・最短ルート」で僧侶になる道を開拓し、
人々の苦しみや悩みを理解し寄り添う「真の僧侶」が一人でも多く増えて欲しいと願うようになり弟子を育成しております。
僧侶になるための修行は必要ですが、無駄な出費や時間、そして無駄な苦労などはしてほしくないと思っています。
お釈迦様やお大師様が説かれた仏教や真言密教の教えを説く僧侶が増えることで、その智慧(正しく物事を判断する)は広まり、衆生は救われていくことでしょう。
在家として社会経験をされた方は、人々の悩みや苦しみに寄り添えると思います。

聖徳派修行道場 悠心